独特かつ洗練されたセンスがファッション業界をはじめ、各方面からの支持をうける"blackmeans"。
そのクリエイティブの一翼を担う小松雄二郎氏の作業スペースは地下室だ。
密閉された空間の空気循環を生み出す”Leo”のファンは、小松氏のデスクで回り続けている。
シンプルかつすこし愛嬌のある「Leo」は。作業空間の空気を巡回させながら「寄り添うように」ワークスペースに存在する。
blackmeansのプロダクトのデザインは、長時間における地下室での作業。絶えず色々な角度で動き続ける「Leo」は、ちょっとした友達みたいな感覚になるそうだ。
小松雄二郎氏が2008年にたちあげた日本でも有数のレザーブランド。「パンク」「モーターサイクル」「民族」「ハードコア」といったワードを中心に据え、JAPAN MADEにこだわりを持ち続けている。
小松雄二郎 デザイナー / ブランドオーナー
2008年、いくつかのアパレルブランドの経験を経て、blackmeansを立ち上げる。
Q & A
Q:小松さんはいつ頃から洋服に興味を持つようになったのでしょうか?
A 小松氏:10代の前半頃くらいからですね。身につけるものを自分なりのものに変えたくて、ライダースやジーンズに、自らハサミを入れてアレンジして、着たりしていたのが始まりだったかと思います。
Q:小松さんの得意な作業の領域は?
A 小松氏:ヴィンテージ加工などの二次加工が得意です。ハンドメイドの二次加工は、個人的なものを含めると、30年以上にはなるかと思います。
Q:数々メディアから注目されご活躍されている小松さんですが、最近、環境的に何か変わったことはありましたか?
A 小松氏:ニッチでマニアックなブランドなはずなんですけど、ここ2-3年、ありがたいことに海外から声がかかることが増えました。
Q:シーズンテーマに、こだわりはあったりするんですか?
A 小松氏:その時代に対して、洒落を入れた皮肉っぽい言葉をテーマにする事を心がけています。
Q:小松さんが大切にしていることはありますか?
A 小松氏:自分が好きで続けてきたことの延長線上で、今のブランドの形があると思っています。「唯一無二」でなくてはいけないとゆう強迫観念の様なものを、無意識のうちに取捨選択している様な感じかと思います。好きな物に興味を示していると、苦労も苦じゃないというか。これまでのブランドを育てていく過程は、全て乗り越えられる苦労だった気がします。
Q:これからの展望があればお聞かせください。
A 小松氏:もっと自分がやりたいことに集中して、チャレンジできる環境を自ら作っていくのが理想。
Q:最後にアトリエにいる「 Leo(サーキュレーター)」の存在感だったり使い心地をお聞かせください?
A 小松氏:部屋で一人で仕事をしている時に、視界の端でアシスタント的な人が、ゆっくり顔をキョロキョロしながら空間を快適にしてくれている感じが気に入っています(笑)。